患者と治療者の間で―“意味のある作業"の喪失を体験して
著者: 田中順子
疾患名: 膠原病
出版社: 三輪書店
発行日: 2013-07-05
RDDスタッフレビュー: 作業療法士の著者が、全身の関節で強い炎症が起き、激痛、関節の硬化に至る膠原病に襲われ、ライフワークであったピアノ演奏や音楽療法活動の断念を余儀なくされる。”できる”ことを奪われた障害者は”消費するばかりの社会の迷惑者”という社会構造に直面し、同時に治療者側の当事者感覚の欠如を痛感する。患者、治療者双方の視点から現代の難病医療の問題点、今後のあり方を指摘した一冊。