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著者: 金山広美

疾患名: 黄斑変性

出版社: 山と溪谷社

発行日: 2001-01-01

RDDスタッフレビュー: 20代半ばから徐々に視力を失い、働き盛りの30代で完全に失明した著者のエッセイ。視力を失ってから山登りをはじめた著者の行動力と、書籍全体に暗さを感じない人間的な強さに感動を覚えた。世間の温かさと歪さ、親子の関係の大切さが見えてくる一冊だと思う。「「人はバリアと差別を作ってしまう愚かな者である」と想像できる人たちが、それらを少なくしていくだと僕は思っている」(p.232)、という一節は、一読者として胸に突き刺さった。