いのちの遺伝子 北海道大学遺伝子治療2000日
著者: 中部博
疾患名: ADA欠損症
出版社: 集英社
発行日: 1998-07-06
RDDスタッフレビュー: ADA欠損症患者に対して日本初の遺伝子治療を行った小児科医たちのストーリー。「臨床医だからこそ深く広い知識が必要なんです。新しい知識が必要なんです。」と言い切る臨床医の言葉が響く。また、欧米人脈を有していたからこそ実現した治療というコメントには、筆者は医療システムとして解決すべきだと断言している。あくまでも「治療と医師」という点に焦点を置いて書かれているが、ジャーナリストならではの丁寧そして豊富な取材に基づく良書である。