電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ
著者: すずらんの会
疾患名: 複数疾患
出版社: 角川学芸出版
発行日: 2006-06
RDDスタッフレビュー: 長野県立こども病院に入院していた子ども達が書いた詩や絵を集めた文集を掲載している。本書は大きく2部に別れており、前半は文集の内容を、後半は掲載された詩や絵を書いた子ども達の保護者や本人、病院関係者による、当時を振り返った心境や、舞台となった院内学級のエピソードが語られている。文集に収められている子ども達の詩からは、自身の命や境遇に対する深い洞察が感じられ、未成年が書いたものとは思えない作品が多々ある。また、保護者や退院後の本人達による文章には、詩で語られなかった闘病の背景や、病気を克服した後の姿が描かれている。病院関係者によって語られる院内学級のエピソードも胸を打つものがある。