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著者: 大崎 善生

疾患名: ネフローゼ症候群

出版社: KADOKAWA/角川書店

発行日: 2015-06-20

RDDスタッフレビュー: 幼少の頃より腎ネフローゼを患い、29歳でこの世を去った棋士松山聖の人生を描いたノンフィクション小説。5歳での発病から、病院で幼少の日々を過ごせざるを得なかった松山が将棋と出会い、難病と闘いながら文字通り命をかけて将棋を指し、名人を目指しつつも果たせずに人生を終えるまでの時間が描かれている。著者は生前の松山と親交があったということもあり、松山の人間性や、彼と共に過ごした人々の優しさや思いなどが丁寧に描写されており、将棋に詳しくなくても、松山が目指していた名人位とその重さを理解できる。